湿式砕砂汚泥(脱水ケーキ)の再資源化、
環境・安全性・経済性・品質・リサイクル性の向上
湿式砕砂を製造する際に副産物として発生する砕石微粉末(脱水ケーキ)を生石灰と切込ズリ(0~40mm)を混合処理することにより、舗装道路の構築路床材として盛土工法及び置換工法など使用でき、従来の盛土材と比較して環境・安全性・経済性・品質・リサイクル性に優れた盛土材です。
今後、粒度・粒形等に、高品質な砕石や砕砂の需要に伴い発生量の増加が予想され、廃棄物化されかねない砕石微粉末(脱水ケーキ)を有効利用した新たなリサイクル理念に基づく大坪独自の盛土材。
HC複合盛土材とは?
- H(ハイドロリック)
- 水硬性。石灰やセメントが水によって硬化する性質。
- C(コーディネーション)
- 調整。調子を整え過不足をなくし程よくすること。
- 複合
- 2つ以上のものが合わさって1つとなる。
- 盛土材
- 道路面を石・コンクリート・アスファルト等で舗装する時、地面を掘り下げて地ならしをした地盤材。
以上のことによって、ハイドロリック・コーディネーション・複合・盛土材「HC複合盛土材」と名付けました。
フローチャート
主な用途(使用箇所)
- 道路(路床・路体)盛土材
- 工作物の埋戻し材
- 土木構造物の基礎材及び裏込め材
- 建築構造物の基礎材
新技術のメリット
経済性
従来の構築路床材と比較して公共工事コストの縮減効果が見込まれる。
品質
砕石微粉末(脱水ケーキ)に対し、安定材(生石灰)5%添加・混合・解砕して安定処理し改良安定材とする。
取り扱いしやすくした改良安定材を20%切込ズリ(0~40mm)に混合することにより品質の安定を図った路床材であり、従来の自然土(真砂土)を使用した路床材に見られる粒度・密度・成分の不均一性がない。
従来の盛土材(真砂土)と比較して工場生産の盛土材なので強度(CBR値)が増加し、安定材(生石灰)を添加しているので耐久性に優れている。
また、自然土に見られる粒度・密度・成分の不均一性がない。
CBR値は、100%以上の強度を有している為、盛土材・路床材・埋戻し等の幅広い用途で使用できます。
環境
単粒度砕石や砕砂を湿式で製造する際に副産物として生成する砕石微粉末を原料として有効に利用し盛土材として活用することにより、最終処分量を削減できるとともに、有効利用により砕石用原石の採掘量が減少し、エネルギー消費量の削減及び自然環境の保護につながる等環境面のメリットが見込まれる。
安全性
土壌溶出試験済 | 令和4年4月19日 |
---|---|
設計CBR | 153.41(%) |
最大乾燥密度 | 2.19(Mg/m3) |
最適含水比 | 7.2(%) |